そこにいるだけで、整う場所があります。
何かを頑張らなくても、努力しなくても、深く呼吸ができて、身体の力が抜けていく場所。
神社の境内、苔むした参道、朝の海辺、誰もいない山の小径。
自分の部屋の小さな机の上、白湯を入れた湯呑みの中、雨の音を聞く窓辺。
そういう場所が、確かにあります。
「いやしろち」とは、古代日本に伝わる言葉です。エネルギーが調和し、訪れるだけで気が満ちる場所のこと。
修行することも、特別な技法を学ぶことも、要りません。
ただ、その場にいるだけで、自然と整っていく。
私たちは、何かを「やらなければ」と焦りすぎているのかもしれません。
整えるために、整えなければ、と思った瞬間、もう整いから遠ざかっている。
本当の整いは、もっと静かで、もっと受動的なものです。
イヤシロチ手帖は、そういう「整う場」を、
そっと提供していく場です。
旅先で御縁が産まれた神社のこと。
日々の暮らしの中で見つけた小さな儀式。
心が乱れた時にそっと開きたい本。
深夜に響くピアノの音。
そういうものを、6つの視点から綴っていきます。
このサイトには、強い主張も、明確な答えもありません。
ただ、書き手が日々の中で出会った「整う」を、
手帖に書き留めるように記録しています。
読んでくださるあなたが、ご自身の暮らしの中で、
ご自身だけの「いやしろち」を見つけるための、
ささやかなきっかけになれば。
そう願って、書いています。
訪れてくださって、ありがとうございます。
ゆっくり、ご自由に、お過ごしくださいませ。
そこにいるだけで、整う場が、整うあなたがここにありますように。
書き手:宗(MUNE)